about me
グランドピアノのあるピアノと英語の教室です。
お子さまには豊かな感性を育てるための音楽を、大人の方には生涯の楽しみとなるような音楽を一緒に育てることを目標としています。
また、お子さま、大人の方ともに、世界中に友だちを作るための英語を育てることも目標にしています。
音楽と言語は似ています。特に子どものやわらかい耳に、音楽のリズムと楽しいダンスやゲームを織り交ぜた英語教育は効果的です。
お子さまにはピアノ、英語の個人レッスン、グループレッスンをします。大人の方には英会話レッスンはもちろん、結婚式などのパーティで弾かないといけなくなった、保育士試験でピアノの実技があるという方の期間限定レッスンもいたします。
立石 潤美 (たていし ますみ)
1981年愛媛県松山市生まれ。
3歳からピアノ、13歳から英語を学ぶ。
愛媛大学法文学部人文学科へ進学し、英米女性文化論を専攻。アメリカにおけるマイノリティ文化について学び、ジャズの歴史を知り感銘を受ける。
就職の時期は超氷河期で、自分の感性を使った仕事をしたいと思うも、社会に対する考えが甘すぎて数十社の就職試験に失敗。
3年間のショッピングセンターインフォメーション係を経験後、海外で学びたいという夢を諦められずNYへ二ヶ月間短期留学。NYSMF(New York Summer Music Festival)に参加し、日本人一人の環境でジャズピアノの基礎を学ぶ。
帰国後、徳島市内のインターナショナルスクールで幼児向け英会話講師として就職。すぐにリトミックとピアノレッスンも任されるようになる。7年間の経験の中で、同僚のネイティブとどんどん仲良くなり、"eNotes"という教室の名前をもらう。2012年第二子の出産を機に独立を決意。
2015年に保育士資格取得。2020年よりDTMを開始。楽曲制作を精力的に行っている。
10歳の男の子と8歳の女の子のママ。
作ることが好きで、裁縫やお菓子作り、絵を描くことが趣味。読書、映画鑑賞、音楽鑑賞、カフェでランチ、お酒を飲むことも好き。
海外で学びたい。
その夢を忘れられず、NYへ。
中学から英語を勉強し始めて、高校3年生のとき、英語の偏差値は72でした。「英語だけならどこの大学でも受けれる(笑)」と担任の先生に言われたことをよく覚えています。
進学するなら外国語系の大学か、音楽の専門学校に行きたかった。でも、家庭の事情でそれは叶いませんでした。地元の愛媛大学法文学部で専攻したのは、英米女性文化論。アメリカにおけるマイノリティの人々の文化と文学です。奇しくもその学びの途中で、ジャズと、その歴史に出会いました。
私がやりたかったのはこの音楽。そう気づいたときには、就職活動の時期でした。学生時代、周りの友人は一人暮らしをして朝まで仲間と騒いだり、大恋愛をしたり、海外旅行に行ったり、サークル活動をしたり。
でも私はまだ、そのうちのどれもしていなかった。
自分のしたいことを、まだ何もしていなかったのです!!
そんな状態で就職活動をしても、社会と社会人に対して何のイメージも持てないのだから、受かるはずがない。
唯一採用してくれた会社は、四国でたくさんのブランチを持つショッピングセンターでした。その配属先が、徳島県だったのです。
3年間、サービスカウンターで自社カードの発行や、クレーム対応、社員の接客教育(なぜか)を担当していました。
今思えば学びはたくさんあって、今の私はあの経験に助けられています。
でもそのときは、先が見えなかった。
お先真っ暗でした。音楽ができない状況が3年続きました。
楽しみもやりがいも、ひとつも見つけられなかったのです。
私はただただ貯金をしました。いつかニューヨークへ行くために。
ひと夏のNYは人生を変えてくれた。
2007年初夏、私はNYへ向かいました。初めての海外、初めての一人旅です。
先にいっておきますが、初めてどこかの国に1ヶ月以上滞在して学ぶなら、その前に一度短期間でいいから訪れておくべきです。
私はそれをしなかったので、はじめはひどいホームシックになってしまいました。
本当にもったいない時間だった。英語は得意だと思っていたのに、全然喋れないんだもの。
日本と違って、自動販売機なんてそうそうないので、水を買うときも露天のような「スタンド」で買います。
すると必ず話しかけられるの。「どこからきたの?」「ニューヨークはどう?」それが億劫で、喉が渇いても水を買えずに何ブロックも歩いたことがあります。今思うと本当に情けない話です。でも、その経験があるから今があるんだとも思う。
マンハッタンの語学学校に通ったり、日本人でNY在住のピアニストの先生にレッスンしてもらったり、さらに留学エージェントが手配してくれたプライベート英語レッスンを受けたり、仲良くなった韓国人の友だちとごはんを食べに行ったり、美術館や当時はまだ日本になかったファストファッションのお店に行ったりもしたなぁ。
少しずつ慣れてきたころ、アメリカではあちこちで開催されていたサマーキャンプに行きました。
マンハッタン市内から、バスで4時間の「ほんとうのアメリカ」でした。
New York Summer Music Festival
という名前のそのサマーキャンプには、16歳~20歳前後のミュージシャンの卵が集まって、アメリカでプロとして活動しているミュージシャンに講義をしてもらったり、実際に演奏のコーチをしてもらうもので、ジャズとクラシック二つのジャンルがありました。
おそらく、100人以上の生徒が集まっていたと思います。アメリカ、ヨーロッパ、ロシア、韓国、いろんな国から学生が集まっていましたが、日本人は私一人でした。ラッキーでした。
みんな、とにかく優しかった。キョロキョロしてると、「何探してるの?」、宿題でわからないところがあると、一緒に練習してくれたり、もうここはディズニーランドかっていうくらい、みんな優しかった。
韓国人のMinjiという、アメリカに住んで何年も経つ10歳年下の女の子が、なぜかずっと私といてくれました。
彼女はクラシックのピアニストだったから、授業は違うのに、私のクラスが終わると待っててくれるの。
そして、私の間違った英語を片っ端から直してくれました。これはもう本当に助かった!
ポジティブな言葉で、どんどん自分を好きになる。
月曜日にバンドを組んで、金曜日は構内のホールでライブ。
そんな授業スタイルだったので、そのかっこよさに震えつつ、プライベートレッスンや友人との個人練習に励みました。
ライブ中のお客さん(学生たちと先生たち)の雰囲気ったら、もう最高です。
演奏のあと、たくさんの人が「オーサム!」って声をかけてくれるんです。
調べてみると"Awesome"(すごい。素晴らしい)っていう言葉だったんですね。
"You are awesome."
私はやっと、やりたかったことをやって、自分を好きになること、楽しむことを学んだのだと思います。
子どもってかわいい。
教えるって楽しい。
帰国後、もうなんでもいいから就職したい、というのはやめようと決めていました。音楽と英語。これを使って仕事がしたい。
そんなときに採用してくれたのは、英語での保育を取り入れたサービスを展開している会社。英語の先生としての仕事が始まりました。
保育士の先生におむつの替え方やミルクのあげ方を教えてもらって、保育補助の仕事をしつつ、レッスンのアシスタントとして2年ぐらいは下積みしました。
このときに出会った子どもたちのかわいいこと!ショッピングセンターで働いていたときも、迷子の子どもたちに心を開いて名前を言ってもらうのに必死でした。でも、毎日子どもたちと向き合ってるとわかってくるんです。子どもは、信頼できる大人を見分ける目を持ってるって。
3年目ぐらいから、レッスンやクラス運営、長期休暇中の企画やイベントなど、たくさんの仕事を任されるように。インターナショナルクラスでは、完全に英語でコミュニケーションを取ります。オーストラリア、イギリス、カナダ、アメリカ。いろんな国から来た同僚たちに囲まれて、いつのまにか英語が日常的なものになっていました。
ママになって、子どもに本当に教えたいことが見えてきた。
自分と向き合い続けた20代最後の歳に、第一子を出産。2年後に、第二子を出産。わが子たちを育てていくうちに、私が子どもに求めることは、上手にピアノを弾くことでも、英語をベラベラ喋れることでもないと気づきました。
自分の力で楽しく生きること。友だちを得ること。この二つです。
優秀な子どもって、実在します。努力しなくてもあることに長けている子もいます。逆に、歩みがゆっくりな子も、もちろんいます。
だけど生きていくうえで大切なことは、他者との違いを受け入れて楽しむことなんじゃないかな。世界の広さを知ることなんじゃないかな。いろんな肌の色の、いろんな考えの、いろんなセンスの、いろんな言語の人たちがいて、いろんな国や環境や政治や戦争や平和があって、だから私たちのこの日常って奇跡みたいに貴重なものだって、気づくことなんじゃないかな。
「みんなと同じ」である必要はないと思う。「一番」じゃなくてもいい。みーんな可愛くて、みーんな特別。
一人一人の得意なこと、素敵なところをキャッチして、「すごいね」「がんばったね」って認めて、ぐんぐん育つようなレッスンを心がけています。
すると子どもはキラキラ輝きだします。もちろん大人も。
もちろん、ピアノでは発表会をします。えいごでは試験もあります。
でもそれは、生徒さんたちの歩みを客観的に知るためのツール。教室の外の世界へ出て「大海」を知るチャンス。
あ、でも、知識もテクニックも上質な方が楽しいので、そこは惜しまず教えます。先生のことはみんな越えていってよ。
長くなってしまいましたが、こんな風に全力でレッスンに取り組んでいます。
縁あって出会えた生徒のみなさまには、惜しみない愛を注ぐことを誓います。
これからきっとある新しい出会いを楽しみに、いつでもお待ちしています。
Let's have fun together. eNotes 立石 潤美